国立競技場
二千億の返済が出来ない国があれば、三千億の競技場を平気で建てる国がある、
しかもそれが世界一の借金大国なのだから腑に落ちるはずがない。
競技場のコンペで「未来志向のデザイン」と「日本の技術力を世界に見せ付ける」がザハ、ハディドさんの案が選ばれた理由です。
1963年10月10日の朝は前夜の雨からは信じられない雲一つ無い晴天。
建築科の学生になったばかりの僕たちは、丹下健三たちによる未来的デザインと
それを支えた復興日本の最新の技術力を誇りに自分たちの未来を見据えていました。
東京オリンピックの朝でした。
50年以上前の出来事ことですが・・・今回も変わっていない選考理由は耳を疑うばかりです。
今地球が求める未来志向のデザインはこんなものなのでしょうか
一千億円あれば震災難民に5000戸がプレゼント出来ます。
一千億円あれば4万5千人の待機児童が全て解決します。
50年前と変わっていない訳が分かりました。
74歳の委員長安藤忠雄さん初め審査委員10人平均年齢はなんと70歳。
50年前に同じ夢を見た僕らの世代「夢をもう一度」という訳でした。
栄光の建築家さすがの安藤忠雄さんも地球の未来を語るには歳を取りすぎたように思えます。
若者の未来はその世代が考えるべきではないでしょうか。
東京オリンピックの時、丹下健三さんは40歳、正に彼らの未来でした。
とても納得できる出来事でしたね。
坂本 悠
一級建築士設計事務所 株式会社 有理社
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