輻射冷暖房
床暖房やパネルヒーター等 輻射暖房の手段はありますが
輻射冷房はほぼ今回のPS工業のシステムしかありません。
室外の熱交換機で冬はお湯を夏は冷水を造り ラジエターのような縦格子パネルに流します。
水が上から下へ流れるように 熱も必ず高温から低温へ移動します。
物と物、人と物の間にも当然熱の移動があります。
高さ2100mm 幅1500mm 厚さ180mm 重さは100㎏ほどあります。
今回はもう少し小型と2枚、空間の大きさ断熱の程度等を考慮計算の上で決まります。
夏は氷柱を立てているようなものです、パネルに近づくとヒヤッとします。
普通のエアコンにドレインがあるように このパネルにも結露ドレインが必要で この処理が輻射冷房の最難題です。
床の輻射暖房は室内空間に露出していない、夏に仕舞う必要が無いのが利点ですが
夏には対流式のエアコンが要るので二重設備にもなっています。
輻射冷暖房は熱の移動によるので部屋を対流する風が全く無いので
なによりエアコンの冷房の風が苦手という方にはパラダイス
自然の春や秋のような優しい室内気候で 年中生活しているようなものです。
6人掛かりで丁寧に パネルが歪まないように立てていきます。
床と天井に固定して水の入口、出口、ドレインの配管を接続します。
この壁パネルは年中露出したままなので どこに配置するかが問題ですが
上手く配置すれば意匠的にも素敵に 当たり前のようにアクセントとしても空間に溶け込みます。
いよいよ竣工が間近になってきました。
坂本 悠
一級建築士設計事務所 株式会社 有理社
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